「佐山くん、後、頼む!」
と、あっさり先代から
引導を渡されてからの話シリーズ。
「今思う、2代目社長の苦楽 苦編1」
昨日、書いた様に、
顧客数とプロダクトは盤石で、
最高な環境でスタートしましたが、
「大変な事もある訳です」
私が来る前から、営業していたこの会社。
元は、「金物屋」さん
昭和の高景気下で、近隣に店舗も少なく、
生活雑貨を買うなら「トミタさん」的な存在。
「待ちの商売」
店さえあれば、同年代(先代)の人が喜ぶ(だろう)
商品/製品があれば、それでOKな運営。
でも、もうそれじゃまずい?だろと
先代達が手を打ったのが、
金物屋から
「リフォーム他、住設工事へ進出」
「広く、浅く」(お客さんの為を思って)
かつ
「全部自分で」
僕が、修行してる時は、
この「全部自分で!思考」のおかげで
■パワーショベル
■ホイルローダー
■クレーン
■大型車両
■大工仕事
■外壁工事
■外構工事
■設備工事
と、
ほぼ、何でも出来る様になりました。
(今は一切やってません)
いやいや
なんでも出来る自慢じゃなくてですね
この「何でも出来る!」
お客先から見たら、
「なんでもやってくれる会社」
これが大変だった訳です。
お客さんの求める事に呼応する!
とても大事な事なんですが、
何でもやりすぎ(広く浅い)
ホームセンターさんのやり方です
金物屋感覚とホームセンター
やってることは同じですが、
マンパワーとリソースが違い過ぎて
太刀打ち行かない(^^)v
僕ならやりませんが、
「やっちゃってたので。」(笑)
なんでもやると、売上は、上がりますが、
収益は下がる!って事になりまして。
「余計な事は辞める」って事にしました。
これで突き進む為に障壁となるのは、
「既存顧客」
そして、
揺らぐキラーワード
■先代は、やってくれたのに!■
この一言に苦労しました。
「経営」と考えると、
慈善団体でしょ?その価格?なんて仕事は、やっては、いかんのです。
「工事数」でなんとかなる訳が無いので
各方面の撤退を開始しました。
この苦渋の選択。
これが一番、大変でした。